一般社団法人神社崇敬会の秀島です。
とは言っても、2017年の4月10日に設立された新しい法人ですから、ほとんどの方はご存じないと思いますが、本法人は神社の奉賛団体である「崇敬会」を支援する目的で設立されました。
崇敬会とは何かというと、簡単に言えば「神社のファンクラブ」、神社の護持運営を図るための様々な支援を行い、崇敬者と神社をつなぎ、崇敬神社の神威発揚のために信仰心の高揚に努めることを目的として、様々な活動を通して主に資金面で神社を支える団体です。
その崇敬会の設立や運営、会員獲得や継続の手続きまで崇敬会に関するすべて業務をサポートし、ICTによって様々な普及活動を行うのが、私たち「一般社団法人 神社崇敬会」です。実際にどのような背景や目的で当法人が設立され、今後どのような事業を通じて神社の崇敬会をサポートしていくのか、プレスリリースを引用して説明していきます。下のリンクが法人設立時のプレスリリースです。
崇敬会の概念の規定
当法人で崇敬会を支援するにあたり、崇敬会がどのような存在かある程度規定しておかなければいけません。当法人として崇敬会は、“神社の護持運営を図るための様々な支援を行い、崇敬者と神社をつなぎ、崇敬神社の神威発揚のために信仰心の高揚に努めることを目的として、様々な活動を通して主に資金面で神社を支える団体”であると規定しています。以下はプレスリリースからの引用です。
崇敬会とは募財を目的として設立される神社の奉賛団体で、主に戦後に設立された団体が多く、規模が大きく著名な団体としては、「伊勢神宮崇敬会」「明治神宮崇敬会」「靖國神社崇敬奉賛会」などがあり、会員になることによって神札(神符)や御守が家庭まで届くといったさまざまな待遇や特典により、神社の奉賛団体として神社と崇敬者のむすびつきを強め、また経済的にも神社を支えてきた歴史があります。 また、崇敬会は宗教法人とは別の任意団体や法人で運営されます。
神社崇敬会設立の背景
当法人を設立することとなる背景の設定には、社会状況の変化というキーワードがあります。全国に8万社あるとされる神社ですが、それは現在の人口分布とイコールではなく、また産業の構成ともイコールではありません。稲作などの農業が主軸であった時代が長く続き、明治以降の工業化、そして現在の情報通信産業へと時代の変遷の中で、人々の居住分布は大きく変わり、従来神社を支えていた土着に寄る氏子制度についても置かれた環境は激変しているのです。
そんな状況変化の中で神社を支えていく氏子制度に替わる、時代に沿った新しい仕組みが必要なのではないかという仮説に基づいて当法人は設立されました。以下はプレスリリースからの引用です。
私たちに身近な存在である神社は、社会状況の激変により取り巻く環境も大きく変化しています。人々のライフスタイルの変化、大都市一極化による地方の人口減少、核家族化の進行により、従来からの氏子総代など地域コミュニティによる神社奉賛活動に頼っていては、神社の維持管理や修繕積立などの護持運営に関わる活動は困難になりつつあるのが現状です。
当法人はそのような世相を鑑みて、現代人の生活様式に沿ったICTによる新しい神社の奉賛活動を提案し、神社の奉賛団体である崇敬会の設立や運営の支援を通じて、人と神社の新しい結びつきを実現し日本の美しい心や社会の文化発展に貢献することを目的としています。
当法人は、神社の奉賛組織である崇敬会の普及振興に寄与することによって、神社の護持運営をはかり、社会の文化発展に貢献することを目的とし、その目的に資するための崇敬会の創立及び運営に関する支援事業やその他の各種関連事業を行います。
神社崇敬会設立の目的と事業
当法人は、神社の奉賛組織である崇敬会の普及振興に寄与することによって、神社の護持運営をはかり、社会の文化発展に貢献することを目的としています。そしてその目的のために以下の事業を行うと定款の中に定められています。
- 崇敬会の創立及び運営に関する支援事業
- 崇敬会の普及振興に関する事業
- 崇敬会に係る電子媒体等を通じた情報サービスの提供及び物品の販売
- 崇敬会に係る講習会、講演会、展示会、シンポジウム等の主催、協賛、後援
- 崇敬会に係る施設・団体等との提携による諸サービスの提供
- 崇敬会に係るホームページの企画、デザイン、制作
- 前各号に付帯関連する一切の事業
神社崇敬会の事業について
ここまで当法人設立の背景や目的、事業について書きましたが、その上で具体的にどのような事業を行い崇敬会をサポートしていくのか。当法人では、崇敬者獲得サイトに応じて崇敬会支援事業を3つのプロダクト・サービス群に分け、それぞれを統合した形態で運営していくと定めています。以下はプレスリリースからの引用です。
当法人の事業は、「ファイナンス」「プロダクト」「Webサービス」の3つのプロダクト・サービス群を中心に展開されます。この3つのプロダクト・サービス群はICTを通じて相互に連携し、参加する各崇敬会の会員獲得や会員の管理、各崇敬会が奉賛する神社の諸祭事への参加を促す情報発信、神棚のIoT化(2018年を予定)で崇敬会との通信網を構築し、フィンテックとIoTによって「いつでもつながる神社」を実現し、神社の護持運営と社会の文化発展に貢献し、人と神社のつながりを日常に感じられる世界を実現します。
崇敬会の発展に欠かせない崇敬者・崇敬会員獲得のために、この3つのプロダクト・サービス群を開発し、制作し、提供していくことが当法人の具体的な事業となります。
まずはファイナンス、これは神社の護持運営を目的とした崇敬会の根幹を成すパートであり、崇敬会員を募り会費を集め神社に奉納するという事業をクラウドファンディング化して行います。次にプロダクト、これは崇敬会員に頒布される神札を祀るための神棚を普及させることで崇敬会員の継続意欲を向上させます。最後にWebサービス、これは神社や神事に興味のなかった層にリーチし、崇敬神社とのマッチングを図るための導線を整備します。
- ファイナンス:クラウドファンディング「すうけい」
- プロダクト:神棚・神具雑貨プロダクト群「KITOKAMI」
- Webサービス:神事参加Webアプリ群「おおはらえ」
以上、形式的に説明しちゃいましたが、当法人の3つの事業について詳しくは次のエントリーで説明していきます。